〜あなたにとって大切な人は?「重要な他者」〜
今週から何回か、「ストレスに強くなろう!」というタイトルで、お話させていただきます。
最初のシリーズは、私の専門とする対人関係療法の観点からのお話です。
対人関係療法は、その名前の通り、対人関係のストレスからくる病気を治していきます。
今回は「重要な他者」のお話です。
「重要な他者」と専門的に書かれると難しく感じますが、普通の言葉で書くと「大切な人」です。
みなさんにとって、「大切な人」って誰でしょうか?
結婚していない人はご両親、結婚している人は配偶者が、普通は「大切な人」と考えられています。
もちろん人によっては、兄弟や姉妹だったり、彼氏や彼女だったり、親友だったりするかもしれません。
対人関係療法では、この「大切な人」との関係を重視します。
つまり「大切な人」とうまく行っていれば、ストレスに強くなるので、他の人たちと多少はうまく行かなくても、やっていけると考えるのです。
みなさんは、「大切な人」とうまく行ってますか?
仕事などがうまく行かなかったら、「大切な人」に愚痴を聞いてもらいましょう。
愚痴を聞いてもらえたら、「ありがとう!」って伝えてくださいね。
そして、自分の気持ちに余裕のあるときは、「大切な人」の愚痴を聞いてあげてください。
愚痴を聞くときは、黙って最後まで聞いてあげてくださいね。
お互いに支え合うことで、「大切な人」との関係が深まると思います。
次回は『何だかうまく行かない...「役割をめぐる不和」』、何だか理由がわからないけど、人とうまく行かないことってありませんか?
そういうときは、お互いの期待がズレていることが多いのです。