ストレスに強くなろう!〈5〉(解決志向ブリーフセラピー編1)
 〜悲観しすぎないで!「例外探し」〜


今回からは解決志向ブリーフセラピー編、最初は『悲観しすぎないで!「例外探し」』です。
「何をやってもダメだ!」と落ち込んでしまったことはないですか?
そんなときでも、うまくいっていることは、いっぱいあるものなのです。

まず「解決志向ブリーフセラピー」って何かを説明しますね。
みなさんはコップに半分の水が入っているときにどう思いますか?

無くなった半分のことを考えて「半分しか水が残っていない!」と思うのか、
残っている半分のことを考えて「半分も水が残っている!」と思うのか。

「半分しか水が残っていない!」と悲観的に捉えるときには、
「どうして半分になってしまったのだろう?」とか、過去の問題点に目を向けることが多くなります。
逆に「半分も水が残っている!」と楽観的に捉えるときには、「残った半分をどうやって飲もうかな?」とか、未来の解決点に目を向けることが多くなります。
前者の問題志向アプローチに対して、
後者の解決志向アプローチを取るのが解決志向ブリーフセラピーです。

「何をやってもダメだ!」と落ち込んでしまったとき、たとえうまくいかないことがいっぱいあったとしても、ひとつでもうまくいっていることを探していきます。
これを「例外探し」と言います。

例えば、「最近、全く眠れない!」
でも、本当に全く眠れなかったら、死んじゃいますよね。(笑)

一日ぐらい例外的にうまく眠れたときはなかったでしょうか?
一日も眠れなかったとしたら、どこかでうたた寝をしたことはなかったでしょうか?

「何をやってもダメだ!」
でも、本当にすべてのことがダメだったのでしょうか?

「毎日、過食してた!」
でも、本当に毎日だったのでしょうか?

細かく見ていけば、例外は必ずあるものです。
そのできていることに目を向けて、できていることを増やしていくのが、解決志向ブリーフセラピーです。

「一日はうまく眠れてた!」
「ひとつだけうまくいったことがあった!」
「一日だけ過食しなくてすんだ!」
うまくいったことを繰り返していくことで、それを一日から二日へ、ひとつからふたつへと増やしていきます。

このために解決志向ブリーフセラピーでは3つのルールを用います。

<ルール1>もしうまくいっているのなら、変えようとするな。
<ルール2>もし一度やって、うまくいったのなら、またそれをせよ。
<ルール3>もしうまくいっていないのであれば(何でもいいから)違うことをせよ。

みなさんもこのルールを使って、うまくいくことを増やしていって、未来を豊かにしてくださいね。

さて、次回は『あなたが悪いわけじゃない!「外在化」』
「また失敗しちゃった。私はなんてダメなんだろう!」と自分を責めてしまったことはないでしょうか?
自分を責めてしまうと、つらいだけでストレスを溜め込んでしまいます。
そういうときは、自分の中のダメな部分を外に出す「外在化」で解決できるのです。
| あいすぶれぃく | 17:44 | comments(0) | - | ↑TOP -
ストレスに強くなろう!〈4〉(対人関係療法編4)
〜言った!言わなかった!「コミュニケーション分析」〜

「ストレスに強くなろう!」の対人関係療法編の第4回です。
今回は「コミュニケーション分析」、コミュニケーションがうまくいかない原因のお話です。

相手に伝えたと思っていたら、相手が全く理解していなかったことってありませんか?

雨の日、満員電車って嫌ですよね。
濡れた傘が足にあたって「冷たいっ!」と叫びたくなるときってあると思います。
そんなとき「貴方の濡れた傘が私の足にあたって冷たいです。」なんて言えなくて、ギロッとにらみつけてしまったりします。
でも、相手はチラッとこちらを見ただけで、無視してさらに傘を押し付けてきたりします。

対人関係療法のコミュニケーション分析では、問題のあるコミュニケーションとして下記の5つを挙げています。
 1.あいまいで間接的な非言語的コミュニケーション
 2.不必要に間接的な言語的コミュニケーション
 3.自分の言いたいことは伝わったという思い込み
 4.自分が理解したという思い込み
 5.沈黙

「あいまいで間接的な非言語的コミュニケーション」、これは上の満員電車で私がしたことですね。にらみつけたり、ため息をついたりです。
「不必要に間接的な言語的コミュニケーション」、これは嫌味を言ったり、婉曲的に言ったりすることです。
「自分の言いたいことは伝わったという思い込み」、これははっきりと言わなくても相手が自分の気持を理解してくれるという思い込みです。
本当に伝えたいときは相手に空気を読ませないようにしましょう。
「自分が理解したという思い込み」、これは相手がはっきりと言っていないのに、確認しないで例えば「自分は嫌われている」と思い込んでしまうことです。
「沈黙」、これは言うまでもありませんね。

相手に何かを伝えることはちょっと怖いかもしれません。
言いたいことを我慢するとストレスがたまるけれども、言いたいことを言ってしまうと相手を傷つけると思っていませんか?
そんなときには自分も相手も大切にするアサーションという伝え方を使ってください。

3つのステップの最初、客観的に事実を伝える「濡れた傘が私の足にあたってます」。
次に、自分の気持を伝える「冷たくて困ってます」。
最後に、相手にゆだねる「何とかしてもらえませんか?」
普通の人なら最初の言葉で傘を何とかしてもらえるでしょう。
もちろん伝えることによって、一時的に今より関係が悪くなることもあります。
でも、長期的には必ず良い関係になりますので、大切だと思っている相手には我慢せずに伝えましょうね。

次回は『悲観しすぎないで!「例外探し」』、対人関係療法編はこれで終わり、次回からは解決志向ブリーフセラピー編です。
「どうしてこんなにダメなんだろう」とか落ち込んだことはないですか?
そういうときも、実はうまくいっていることはいっぱいあるものなのです。

| あいすぶれぃく | 18:48 | comments(0) | - | ↑TOP -
アスペルガー患者の雇用:Kaien
なさ 飛鳥井です。

以前にTVを見て、英国で身体障害者を雇用して、個々の障害者の特長を活かして、利益をあげている会社があり、さらには普通の会社に転職する人もいることを知って驚きました。
そのとき、こんな試みを精神障害者でもできないものかと思いました。

ところが、既にデンマークでアスペルガー(知的障害を伴わない自閉症)患者の特長をソフトウェアの検証に活かしている会社があり、日本でもKaienというベンチャーが同様な試みを開始していることを知りました。
アスペルガー患者は自閉症と同様にコミュニケーション能力に問題があるものの、集中力が高く正確な作業が可能だと言われています。
障害者というと、障害者雇用率の達成目当てで、安い賃金で働かせるというイメージがあります。
しかし、Kaienではアスペルガー患者の普通の人よりも遥かに高い能力を活かして、健常者と同等の賃金を保証しようとするところが野心的だと思います。
アスペルガー患者を突破口として、より広い精神障害者の自立に、最終的に繋がっていけば素晴らしいです。


これを読まれた方で、アスペルガー患者の方は応募されてみたらいかがでしょうか?
ソフトウェア関係の方はソフトウェアの検証に利用されてみてはいかがでしょうか?
| あいすぶれぃく | 23:11 | comments(1) | - | ↑TOP -
ストレスに強くなろう!〈2〉(対人関係療法編2)
〜何だかうまく行かない...「役割をめぐる不和」〜

「ストレスに強くなろう!」の対人関係療法編の第2回です。
今回は「役割をめぐる不和」、お互いの期待のズレのお話です。

何だか理由がわからないけど、人とうまく行かないことってありませんか?

人は相手に対して無意識に何らかの役割を期待しています。
もし相手に「白馬の王子様」の役割を期待していたら、例えば「優しい」ことも期待することになり、優しくないだけで頭にきてしまいます。(笑)

Aさん「どっちにする?」
私「Aさんの好きな方でいいよ。」
Aさん「こっちがきいてるの!(怒)」

これは私の最近の会話の失敗例です。(笑)
Aさんは「私に決めて欲しい」という期待を持っていたにもかかわらず、私はAさんの意見を尊重しようとして期待を裏切ったため、Aさんの怒りを買ったわけです。

この場合には、Aさんが怒りを表明したので、期待のズレが表面化したわけですが、もしAさんが黙っていたら大変なことになります。
Aさんはきっと私のことを「人の気持ちがわからないやつだ!」と思って、ストレスを溜めてしまうでしょうし、私の方も相手の期待が理解できず、「何で機嫌が悪いのかな?」と不安を抱えてしまうでしょう。

このような期待のズレは仕事においても良く起こります。
例えば、BさんがCさんに仕事を頼んだとします。
CさんはBさんが期待する仕事を一生懸命やったものの、Bさんからは全く評価されないような場合、「Bさんは自分のことを全く評価してくれない!」と思ってしまいます。
一方、Bさんは自分が期待した仕事をCさんがやってくれないので、「Cさんは仕事ができないやつだ!」と思ってしまいます。
このような場合に最も多いのは、コミュニケーションが不十分で、お互いの期待が「具体的に」共有されていないことです。

そんなの常識だろ、空気読めよ、と思われる方もいらっしゃると思います。
ただ、自分で思っているほど、コミュニケーションはうまく行っていないものなのです。
何だかうまく行かないな、と感じたら、コミュニケーションしてみてくださいね♪


次回は『以前はうまく行ったのに...「役割の変化」』、以前はうまく行っていたことが、うまく行かなくなってきたことってありませんか?
そういうときは、周りの求めている期待が変化していることが多いのです。
| あいすぶれぃく | 22:46 | comments(0) | - | ↑TOP -
クロニンジャーのパーソナリティ理論
性格と言えば、日本では一般には血液型によるものや、有名な心理学者の性格理論が知られています。
しかし、いずれも科学的根拠が不十分で、現在の脳科学との相性も良くなかったりします。

ロバート・クロニンジャー(Robert Cloninger)は1944年生まれの精神科医で遺伝学者です。
「気質と性格の7次元モデル」を提案し、これを測定するためのTCI(Temperament and Character Inventory)という性格検査を開発しています。
彼の理論は、脳の神経伝達物質との関連性に注目している点で興味深いものの、日本ではあまり知られていないようです。

ここではクロニンジャーの性格理論のエッセンスをお伝えしたいと思います。

性格は遺伝によるものか環境によるものかという論争が古くからあります。
クロニンジャーは、遺伝の影響が強い「気質(Temperament)」と、環境の影響が強い「性格(Character)」に分けています。
そして、気質として「新規性探求」「損害回避」「報酬依存」「固執」の4つの次元、性格として「自己志向」「協調」「自己超越」の3つの次元を提案しています。
この4つの気質と3つの性格の組合せによって、広義の性格としてのパーソナリティが決まるわけです。

気質の「新規性探求」は新し物好きかどうか、「損害回避」は心配性かどうか、「報酬依存」共感的かどうか、「固執」は粘り強いかどうかです。
例えば、車で言えば新規性探求はアクセルで、損害回避はブレーキに相当します。
従って、新規性追求と損害回避が共に高い人は、アクセルとブレーキを同時に踏んでいることになるので、大きなストレスを受ける可能性があります。

さて、クロニンジャーは気質の4次元が脳の神経伝達物質と関連するという仮説を立てています。
例えば、「新規性探求」はドーパミン、「損害回避」はセロトニン、「報酬依存」はノルアドレナリンという具合です。
これらの関連性については、既にいくつかの実験的な検証が行われています。

一方で、統合失調症とドーパミン、うつ病とセロトニンの関連性が指摘されており、遺伝・性格・精神疾患の関連性については今後の進展が期待されます。
性格理論も科学的根拠の観点から検証されるべきだと思います。


参考:木島伸彦氏の「クロニンジャーのパーソナリティ理論」

| あいすぶれぃく | 11:24 | comments(0) | - | ↑TOP -
仮想世界でカウンセリング「InWorld」
JUGEMテーマ:ビジネス
  ましゅまろまんさんからの情報提供で「InWorld」を紹介したいと思います。



アメリカ心理学会が「InWorld」 (記事動画)というカウンセリング用の仮想空間を構築したらしいです。
Forterra Systems社の「OLIVE」という仮想空間構築ツールを利用しています。
カウンセリングは音声で行い、アバターの操作は矢印キーやコントローラで行います。
正式運用は2009年10月を目指しています。
「OLIVE」を用いた同様な試みとして、子供・若者向けのセラピー用仮想空間「SECTER」(記事)は、ADHDの治療に効果があったらしいです。

実はSecondLifeが流行っていた頃、カウンセリングを検討したことがあります。
しかし、止めた理由は、
  1)守秘義務が保障できないこと
  2)非言語情報に意味がないこと
でした。

「InWorld」は独自サーバにしたとすれば、1)の守秘義務は解決していると思います。
しかし、2)の非言語情報は恐らく使えないと思います。
もちろん音声なので、音声に付随する汎言語情報としての非言語情報は利用できます。
しかし、矢印キーやコントローラで操作されたアバターの動作などの非言語情報は、意識的なものに限定されると思います。
ただ、将来的にはウェアラブルなセンサーやカメラなどにより、人間の非言語情報をアバターにフィードバックできる可能性はあります。

一方で、仮想空間は様々な状況を簡単に作り出せるという特長があります。
日本だと東京サイバークリニックで、仮想空間を利用した不安障害の暴露法による治療が行われています。
飛行機とか雷とかを簡単に作り出せるからです。
仮想空間を利用したカウンセリングは、いわゆるカウンセリングというよりは、こういった特長を活かした方向に進むように思います。
| あいすぶれぃく | 12:07 | comments(1) | - | ↑TOP -
ほめられサロン
今日は「ほめられサロン」を紹介したいと思います。

SNS(ソーシャルネットワークサービス)の世界では、昨年あたりから面白いものが出てきています。

昨年に始まり最も活発な「リグレト」は、凹んだことを書き込むとSNSのみんなが慰めてくれるサイトです。
恐らく「リグレト」に触発されて今年から始まった「ホメラー」は、褒めてほしいことを書き込むとSNSのみんなが褒めてくれるサイトです。

これに対して、「ほめられサロン」(記事)は登録した属性に基づいてプログラムが褒めてくれるサイトです。
圧倒的に褒めまくるものの、プログラムが褒めてくれるところがちょっと微妙です。
きっと「承認の欲求」が満足されないからだと思います。
「ホメラー」はSNSなので、見知らぬ他人とはいえ、人が褒めてくれます。
好きなタレントの音声合成とか、好きなキャラクターのように擬人化すれば、かなり印象は変わってくるのではないかと思いました。

試して遊んでみてくださいね。

| あいすぶれぃく | 11:58 | comments(0) | - | ↑TOP -
第5回『500個の風鈴の音を聴く』
今年も500個の風鈴をお寺の境内に吊るす『500個の風鈴の音を聴く』イベントの開催が下記のように決まりました。
500個の風鈴の短冊に描かれた願いが、風鈴の音の共鳴によってつながるという「人と人のつながり、人と自然のつながり」をテーマにしています。
人と人のつながりが、メンタルヘルスにおいてストレス耐性を高めるだけでなく、人の心を豊かにできればと願っています。


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期間:2009年7月5日(日)〜19日(日) (19日(日)は18時まで)
場所:池上本門寺(アクセス
主催:『500個の風鈴の音を聴く』実行委員会 、イキイキ推進委員会
協力:池上本門寺


風が弱いときには、風鈴の音から風の動きが感じられます。
風が強いときには、風鈴の音の異次元のような共鳴の世界を体験できます。
風がないときには、残念ながら何も聴こえません。(笑)

開催中は風鈴の短冊に絵を描くワークショップを現地でゲリラ的に開催いたします。
短冊に描いた願い事は良く叶うと評判ですので、ぜひ皆さんも描いてみてくださいね。

今年も『500個の風鈴の音を聴く』イベントをよろしくお願いいたします。 
| あいすぶれぃく | 17:41 | comments(0) | - | ↑TOP -
褒められたい人と褒めたい人が繋がる 『ホメラー』
褒められたい人と褒めたい人が繋がる携帯向けコミュニティサイト『ホメラー』が株式会社ウェブスマイルにより2009年2月26日にオープンしました。(発表内容

以前に書いた『リグレト』(http://rigureto.jp/)がネガティブな気分の人をノーマル(またはポジティブ)にするのに対して、『ホメラー』はノーマルな気分の人をポジティブにします。

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はじまりはじまり。

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| あいすぶれぃく | 22:20 | comments(2) | - | ↑TOP -
携帯メールで相談 『マイ・カウンセラー』
HTML clipboard携帯メールでカウンセリング?、それはありえない。

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はじまりはじまり。



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| あいすぶれぃく | 10:45 | comments(2) | - | ↑TOP -
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