〜悲観しすぎないで!「例外探し」〜
今回からは解決志向ブリーフセラピー編、最初は『悲観しすぎないで!「例外探し」』です。
「何をやってもダメだ!」と落ち込んでしまったことはないですか?
そんなときでも、うまくいっていることは、いっぱいあるものなのです。
まず「解決志向ブリーフセラピー」って何かを説明しますね。
みなさんはコップに半分の水が入っているときにどう思いますか?
無くなった半分のことを考えて「半分しか水が残っていない!」と思うのか、
残っている半分のことを考えて「半分も水が残っている!」と思うのか。
「半分しか水が残っていない!」と悲観的に捉えるときには、
「どうして半分になってしまったのだろう?」とか、過去の問題点に目を向けることが多くなります。
逆に「半分も水が残っている!」と楽観的に捉えるときには、「残った半分をどうやって飲もうかな?」とか、未来の解決点に目を向けることが多くなります。
前者の問題志向アプローチに対して、
後者の解決志向アプローチを取るのが解決志向ブリーフセラピーです。
「何をやってもダメだ!」と落ち込んでしまったとき、たとえうまくいかないことがいっぱいあったとしても、ひとつでもうまくいっていることを探していきます。
これを「例外探し」と言います。
例えば、「最近、全く眠れない!」
でも、本当に全く眠れなかったら、死んじゃいますよね。(笑)
一日ぐらい例外的にうまく眠れたときはなかったでしょうか?
一日も眠れなかったとしたら、どこかでうたた寝をしたことはなかったでしょうか?
「何をやってもダメだ!」
でも、本当にすべてのことがダメだったのでしょうか?
「毎日、過食してた!」
でも、本当に毎日だったのでしょうか?
細かく見ていけば、例外は必ずあるものです。
そのできていることに目を向けて、できていることを増やしていくのが、解決志向ブリーフセラピーです。
「一日はうまく眠れてた!」
「ひとつだけうまくいったことがあった!」
「一日だけ過食しなくてすんだ!」
うまくいったことを繰り返していくことで、それを一日から二日へ、ひとつからふたつへと増やしていきます。
このために解決志向ブリーフセラピーでは3つのルールを用います。
<ルール1>もしうまくいっているのなら、変えようとするな。
<ルール2>もし一度やって、うまくいったのなら、またそれをせよ。
<ルール3>もしうまくいっていないのであれば(何でもいいから)違うことをせよ。
みなさんもこのルールを使って、うまくいくことを増やしていって、未来を豊かにしてくださいね。
さて、次回は『あなたが悪いわけじゃない!「外在化」』
「また失敗しちゃった。私はなんてダメなんだろう!」と自分を責めてしまったことはないでしょうか?
自分を責めてしまうと、つらいだけでストレスを溜め込んでしまいます。
そういうときは、自分の中のダメな部分を外に出す「外在化」で解決できるのです。